最近、「グリーンサイトはなくなる」というキーワードで検索する人が増加しています。建設業界で働く人にとって、グリーンサイトは安全書類の管理や入退場管理に欠かせないツールの一つとなっています。このような噂が広まると「自分の仕事に影響が出るのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
建設DXの進展に伴い、ここ数年で建設業界のシステムが爆発的に変化しています。安全書類の電子化においては「ビルディー」や「グリーンファイルワーク」といった競合サービスも存在し、それぞれのシステムの違いを理解しておくことも重要になります。
この記事では、「グリーンサイトがなくなるのか?」という疑問について詳しく解説し、今後の動向や代替サービスの比較も交えながら、読者の皆さんの不安を解消していきます。
記事のポイント
- グリーンサイトはなくなるのか?
- 噂が広まった理由を考察
- 公正取引委員会からの排除措置命令について
- グリーンサイトに似たシステムは?
この記事を書いた人

事務員たなか(@tanaka_kodozimu)
建設業事務員のたなか(@tanaka_kodozimu)です。
元SEで安全書類作成をメインに、経理・総務・人事・IT土方なんでもやっています。
子ども二人の限界主婦。事務作業や子育てが少しでも楽になる情報を発信しています。
目次
グリーンサイトは本当になくなるのか?

- グリーンサイトとは
- グリーンサイトの現状と運営会社
- 「グリーンサイト なくなる」という噂の真相
- もしグリーンサイトがなくなったら?代替サービスの比較
グリーンサイトとは

グリーンサイトとは、建設業界向けのクラウド型管理システムであり、安全書類の電子化や労務管理、入退場管理を一元化するためのサービスです。建設現場では、現場ごとに安全書類を提出する必要がありますが、従来の紙ベースの管理では、時間も手間もかかり、ミスも発生しやすいのが課題でした。
しかしグリーンサイトを導入することで、管理の手間やミスが大幅に削減できます。主なメリットは下記のとおりです。
- 安全書類の電子管理:クラウド上で管理し、簡単に共有可能。一度入力した情報は再利用できる。
- 企業間の連携強化:元請企業と協力会社がシステムで情報を共有できるため、やり取りがスムーズになる。
- 入退場管理の効率化:作業員の入退場データを記録し、労務管理の負担を軽減。
- ペーパーレス化によるコスト削減:紙の使用を減らし、書類の保管や郵送にかかるコストを削減できる。
グリーンサイトは、大成建設や清水建設等の大手ゼネコンをはじめとする多くの建設会社に採用されており、建設現場のIT化を推進する重要な役割を担っています。
グリーンサイトの現状と運営会社

グリーンサイトは、株式会社MCデータプラスが運営しており、全国の建設業界で広く利用されています。MCデータプラスは、建設業界向けのDX推進をサポートする企業であり、グリーンサイトのほかにも作業間連絡調整システム「ワークサイト」、独自資格保有者管理システム「スキルマップサイト」、ビッグデータ分析システム「cacicar for 建設」と労務管理や施工管理を支援するさまざまなサービスを展開しています。
現在、グリーンサイトのサービス終了に関する公式発表はなく、引き続き運営が続けられています。むしろ、機能のアップデートが進められており、画面UIの刷新や顔認証デバイスとの連携強化など、新たなデジタル化支援機能の追加が行われています。
では、なぜ「グリーンサイト なくなる」という噂が広まったのでしょうか?その背景には、建設業界全体のDX化の進展や競合システムの普及に加え、利用者が直面している課題や不満の高まりが関係していると考えられます。
また、株式会社MCデータプラスが公正取引委員会からの排除措置命令が発表されたことも、この噂を加速させた要因の一つです。こうした状況を受け、「グリーンサイトの利用が減るのでは?」という憶測を呼び、噂の拡散につながった可能性があります。
「グリーンサイト なくなる」という噂の真相

「なくなる」という噂が広まった背景
- 「ビルディー」や「グリーンファイルワーク」などの競合サービスが普及し、一部企業が移行
- パソコン操作に不慣れな利用者が使いづらいと感じるケースが増えている
- 元請会社や上位企業ごとに異なるシステムを求められ、使い分けが必要なことによる負担
- 2024年12月に公正取引委員会が独占禁止法違反を理由に排除措置命令を出したこと
競合サービスの普及と一部企業の移行
近年、建設業界全体のDX化が進む中で、「Buildee(ビルディー)」や「Greenfile.work(グリーンファイルワーク)」などの競合サービスが普及し、企業の選択肢が広がっています。これらのサービスも安全書類の電子化や入退場管理を行える点で共通しており、現場のニーズに応じたシステムの導入が進められています。
その結果、一部の企業ではグリーンサイトから他のシステムへ移行する動きも見られます。特に「ビルディー」や「グリーンファイルワーク」は、協力会社の利用料が無料である点が評価されており、コスト負担を抑えたい企業にとって魅力的な選択肢となっています。
このように企業の方針や運用体制に応じて適したサービスを選ぶケースが増えており、こうした移行の動きが「グリーンサイトの利用が減るのでは?」という噂が広がる要因の一つになっていると考えられます。
パソコン操作に不慣れな利用者の負担
グリーンサイトはクラウド上での安全書類管理を可能にする便利なシステムですが、建設業界にはITに不慣れな作業員や管理者も多く、操作が難しいと感じるケースがあります。
特に、高齢の職人やパソコンに慣れていない人にとっては、「入力項目が多く、複雑で分かりにくい」「ちょっとした操作ミスでエラーになりやすい」といった声が挙がることも少なくありません。紙の書類であれば、手書きで簡単に修正できるのに対し、システム上では入力ルールが厳しく、エラーが出るとやり直しが必要になることが負担に感じられることもあります。
また、サポート体制に不安を感じるという声もあります。トラブルが発生した際に、問い合わせ対応が遅かったり、システムの仕様変更が頻繁に行われたりすることで、現場の混乱を招くケースもあるようです。
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システムの使い分けによる現場の負担
建設業界では、現場ごとに元請企業や上位企業が異なり、それぞれの企業が指定するシステムを使用する必要があります。ある現場ではグリーンサイト、別の現場ではビルディーやグリーンファイルワークといったように、企業によって異なるシステムを使い分けなければならない負担が発生しています。
特に、協力会社の中小企業にとっては、複数のシステムを管理し、入力作業を何度も繰り返すことが大きな負担となるため、「できるだけ統一したい」「簡単に移行できるシステムを使いたい」というニーズが高まっています。こうした背景も、グリーンサイトから他のシステムへの移行を考える企業が増える一因となっています。
公正取引委員会の排除措置命令の影響
2024年12月、公正取引委員会はグリーンサイトを運営する株式会社MCデータプラスに対し、独占禁止法違反を理由に排除措置命令を出しました。
その理由は、グリーンサイトから他社の労務安全サービスへ移行しようとする際に、作業員情報のデータ提供を拒否し、移行を妨げていたと判断されたためです。建設現場では、作業員の資格情報や経歴などを管理する必要がありますが、1人あたり100項目以上のデータを手入力し直す負担が大きく、他システムへの移行を断念する企業も出ていたとされています。
さらに、MCデータプラスは、サービス利用約款を改定し、グリーンサイトで作成した帳票を他社サービスへ提供することを一律に禁止するルールを設けていたことも、公正な競争を阻害すると指摘されました。 公正取引委員会は、MCデータプラスに対し、違反行為の取りやめと再発防止を求める排除措置命令を出しました。

確かに、「帳票を他社に提供する行為を禁止します!」みたいな通知来たな…。他社が作業員名簿のPDFを元に、データを移行しますよ!ってサービスをやってたからだったのか…。
これに対し、MCデータプラスは排除措置命令の取消を求める訴訟を提起し、執行停止を申し立てているため、今後の裁判の行方が注目されています。
このニュースが広まったことで、「グリーンサイトの運営に影響が出るのでは?」と不安を感じる人が増え、「グリーンサイトがなくなる?」という噂の拡散につながった可能性があります。
詳しいニュースはコチラから!(外部サイトへ飛びます)
- 公正取引委員会:「(令和6年12月24日)株式会社MCデータプラスに対する排除措置命令について」
- 株式会社MCデータプラス:「公正取引委員会からの排除措置命令及び 同排除措置命令に対する取消訴訟の提起及び執行停止の申立てについて」
もしグリーンサイトがなくなったら?代替サービスの比較


仮にグリーンサイトがなくなった場合、同様の機能を持つ別のサービスに移行する必要があります。現在、グリーンサイトのように、安全書類をクラウド上で作成・提出・管理できるシステムには、「ビルディー」や「グリーンファイルワーク」等があります。これらのサービスは、どれも労務・安全衛生管理の書類を電子化し、業務の効率化を図るという点で共通しています。
安全書類のクラウドシステム
- グリーンサイト:元請企業や協力会社間の情報共有に強みがあり、全国的に多くの建設現場で利用されている。UIに優れ、直感的に作業ができる。
- ビルディー:安全書類の電子化だけでなく、施工管理や調整会議のサポートも可能。工事の進捗や作業予定の管理機能が充実しているため、全体的な現場管理を効率化できる。
- グリーンファイルワーク:シンプルな設計で、安全書類の作成・管理に特化。ビルディーと同様、協力会社の費用負担が0円。
どのサービスも基本的な安全書類の管理機能を備えていますが、現場の運用スタイルや求める機能によって最適な選択肢は異なります。中でもグリーンサイトは、登録企業数85万社・登録者数199万人と業界トップの実績を持ち、現在も多くの企業に利用されています。そのため、現時点でサービスが急になくなる可能性は低いと考えられますが、今後の動向には注視が必要です。



各サービスの詳細な比較については、別の記事で解説予定です。
総括:グリーンサイトがなくなる?公正取引委員会の排除措置命令と代替システム、噂の真相を解説!
「グリーンサイト なくなる」という噂は、現時点では事実ではありません。確かに、建設DXの進展や競合サービスの普及、そして公正取引委員会の排除措置命令など、グリーンサイトを取り巻く環境は大きく変化しています。しかし、登録企業数85万社・登録者数199万人という業界トップの実績を持つグリーンサイトが、すぐにサービス終了する可能性は低いと考えられます。
ただし、企業の方針や元請会社の指定によっては、「ビルディー」や「グリーンファイルワーク」などの他システムに移行するケースが増えているのも事実です。また、パソコン操作に不慣れな利用者の負担や、システムの使い分けによる現場の混乱も課題として挙げられています。さらに、公正取引委員会の排除措置命令の影響により、今後のサービスの方向性が注目される状況です。
今後、建設業界のデジタル化が加速する中で、どのシステムを導入するかは企業にとって重要な選択肢となります。グリーンサイトの最新情報を定期的に確認しながら、必要に応じて他のサービスとの比較を行い、自社にとって最適なシステムを選択することが求められます。噂に惑わされることなく、正しい情報を基に判断することが重要です。
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