建設キャリアアップシステムの運用が開始されて、5年以上となりました。何やら「義務化」になるらしいぞ?!と、あわてて事業者登録・技能者登録を済ませた企業も多いと思います。
企業が従業員の技能者登録をまとめて行っていた場合、その技能者が退職するとなったら技能者カードは誰の物になるでしょうか?手続き方法は?
今回は、そういった疑問にお答えしようと思います。
技術者上司
事務員たなかさーん!
CCUSって何?グリーンサイトと一緒??
またこの話か…
CCUSの基本的なことに触れながら、
退職者の手続き方法を解説します。
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目次
建設キャリアアップシステムの技能者登録とは?
建設キャリアアップシステムの技能者登録とは、作業員ひとりひとりの連絡先や資格情報等を登録することを指します。登録が完了しますとIDが付与された「技能者カード」が配布され、現場入場する際にカードリーダーにかざすと就業履歴も蓄積される仕組みです。
本来、企業で管理する事業者情報とは異なり、技能者情報は技能者本人で管理するものです。しかし、雇用されている企業がまとめて管理したり、費用を負担しているのが実情です。
技能者が退職する場合、技能者カードは誰の物?
建設キャリアアップシステムに登録していた技能者が退職する場合はどうなるでしょうか?
結論から申しますと、技能者カードや今までの情報はすべて、退職する技能者本人のものです。「会社が費用を負担したんだから持っていくのはおかしいのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、技能者カード有効期間の間は、別の会社に転職した場合でも、引き続き技能者カードの使用は可能です。技能者自身のスキル証明や資産になりうるカードなので、企業で管理している場合は、退職する際に必ず本人に返すようにしてください。
資格証と同じものだと思ってください。
会社が費用を負担して取得した資格や技能講習・特別教育も、
取得した本人のものですよね。
技能者が退職する場合のCCUS手続き
それでは、技能者が退職する場合に行わなければならない手続きを解説します。
主な変更項目
- 建設キャリアアップカード送付先住所や緊急連絡先等の変更
- 事業者との関連付けを解除(退職日の設定)
- 新しい所属事業者の設定
- 社会保険・雇用保険の変更
STEP
ログイン
退職者のIDで建設キャリアアップシステムにログインします。
STEP
「変更申請」をクリック
出典:建設キャリアアップシステム
https://www.ccus.jp/
画面左側にメニューがありますので、「350_変更」→「10_変更申請」の順でクリックしてください。
STEP
建設キャリアアップカード送付先住所や緊急連絡先等の変更
出典:建設キャリアアップシステム
https://gs.kensetsu-site.com/partner/top
変更申請画面に入りました。
画面を下にスクロールしていくと、「メールアドレス」や「建設キャリアアップカード送付先住所」「緊急連絡先」等が会社のアドレスや住所になっている可能性があります。
適宜変更していきましょう。
変更する際は、各項目の右側の鉛筆マークをクリックして編集していきます。
STEP
所属事業者の退職日を設定
さらに下へスクロールしますと、「所属事業者」という項目があります。
主たる事業者が現在就業している会社になっているので、こちらを変更します。
- 鉛筆マークをクリックし、編集モードにする。
- 主たる事業者の行を一番右側へスクロールすると、「編集」ボタンがあるのでクリックする。
- 「所属事業者情報 (主たる所属事業者)」のポップアップ画面が表示されるので、一番下の「雇用年月日」の終了日に退職日を入力する。
- 「設定」ボタンをクリックする。
「雇用年月日の終了日を入れると主たる所属事業者ではなくなります。所属事業者の年金保険の厚生年金事業所情報の入力内容が変更されますがよろしいですか?」というポップアップが表示されるので「はい」をクリックします。
これで主たる事業者の関連付けが解除されました。
STEP
新しい主たる所属事業者の設定
ここからは、いくつかのパターンに分かれるので注意してください。
主たる所属事業者は「必須」の項目となっています。STEP4で今の会社の関連付けを解除したので、新しく登録をする必要があります。
- 建設キャリアアップシステムに登録している事業者に転職する場合
- 建設キャリアアップシステムに登録していない事業者に転職する場合
- 次の就職先が決まっていない場合
①建設キャリアアップシステムに登録している事業者に転職する場合
CCUSに登録している事業者に転職する場合、「主たる事業者」には転職先の事業者情報を入力します。
「所属事業者」項目の右側に「明細登録」というボタンがあるのでクリックします。
「事業者選択」という青いボタンをクリックすると、「事業者ID」「事業者名」「建設業許可番号種類」「建設業許可番号」で事業者を検索することができます。
CCUSに登録済みの事業者であれば、
こちらから検索することができるので入力の手間が省けますね!
「設定」ボタンクリック後、変更申請画面に戻るので、新しい事業者の「主たる所属事業者」のラジオボタンが押されていることを確認の上、次のSTEPへ進みます。
②建設キャリアアップシステムに登録していない事業者に転職する場合
CCUSに登録していない事業者に転職する場合も、「主たる事業者」は登録しなければなりません。事業者がCCUSに未登録なので関連付けはされませんが、上記に記述したとおり、主たる所属事業者は「必須」の項目であるため、新しい事業者情報を設定してあげましょう。
「所属事業者」項目の右側に「明細登録」というボタンがあるのでクリックします。「所属事業者情報」というポップアップ画面が表示されるので、新しい事業者の情報を登録してください。「設定」ボタンクリック後、変更申請画面に戻るので、新しい事業者の「主たる所属事業者」のラジオボタンが押されていることを確認の上、次のSTEPへ進みます。
③次の就職先が決まっていない場合
困ったことに、次の就職先が決まっていない状態でも「主たる事業者」を設定しないと変更申請が通りません。
そんなバカな…
正直ありえない設計ですわ…
「所属事業者」項目の右側の「明細登録」ボタンをクリックします。「所属事業者情報」というポップアップ画面が表示されるので、所属事業者「なし」で登録します。住所やその他の項目も必須なので、ダミーの情報を入力し「設定」ボタンクリックします。変更申請画面に戻るので、新しい事業者の「主たる所属事業者」のラジオボタンが押されていることを確認の上、次のSTEPへ進みます。
就業先が決まっていないからって、
住所もダミーで登録しなければいけない仕様。どうなん?
STEP
社会保険情報の変更
STEP4で退職日を設定すると、社会保険や雇用保険情報が削除されます。新しい職場の保険情報を入力するか、就業先が決まっていない場合は「無」を入力し登録を進めます。
STEP
申請する
すべての変更が完了したら、内容を確認の上、申請します。
以上で変更申請は終了です。
申請するタイミングにもよりますが、
通常2週間~1カ月で承認されます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
技能者が退職し関連付けを削除すると、事業者はその退職者を作業員名簿に登録したり、検索したりすることができなくなります。手続きが煩雑な為放置してしまいがちですが、前職と新しい事業所とのトラブルに発展する可能性もありますので、なるべく変更申請を行うようにしましょう。
CCUSは何度やってもわかりにくい…
申請不備が起こりやすいので、そこも注意して下さいね。