建設業の事務員として、早いもので約5年の月日が流れました。
以前も「【建設業界事務員のホンネ】きつい・つらい・大変!?実際に働いてみた結果」という記事を投稿したのですが、今回はよりぶっちゃけた内容で、良いところ悪いところをお話ししたいと思います。
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【建設業界事務員のホンネ】きつい・つらい・大変!?実際に働いてみた結果
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建設業の事務、中小企業の事務にマイナスのイメージを持たれている方も必見です!
目次
事務員たなかの一日


まずはご参考までに、事務員たなかの会社での一日をご覧ください。
8:30
出社、朝礼後社内清掃
朝は朝礼時間ギリギリに出社します。
その後、社内の清掃を行います。
中小企業は専門の清掃員を雇わないところも多いので、掃除機をかけたりトイレ掃除をしたりという作業が発生します。



掃除は絶対にやりたくない!という人は、中小企業の事務員には向かないかもしれません。
9:00
メールチェック、勤怠確認
メールチェックを行います。
私の場合、メールが入るのはせいぜい1週間に2通くらいです。
弊社の場合、基本的に現場作業員(兼営業)の方が取引先とやりとりするので、お客様と直接やりとりする機会は非常に少ないです。
出勤者の勤怠確認を行います。
タイムカードを見て、きちんと打刻しているかチェックします。
月の出勤日数は、給与の締め日に確認する為、日々のチェックは打刻しているか見ているだけです。
9:30
売上(売掛金)計上・請求書の送付
完了した工事の売上を計上し、取引先に請求書を送付します。今までは、工事完了毎に請求書を送付していましたが、インボイスの関係で、請求書の送付は締め日に1度(月1回)のみとなりました。 売上管理等の経理作業は、すべて会計ソフトで入力しているので、手間がほとんどかかりません。
10:00
仕入や経費(買掛金)の計上
現場で使用する材料が届いた時や社内で使用する備品が届いた時等、納品書に従って買掛金の計上を行います。これも会計ソフトでちゃちゃちゃっと入力できます。



ここまででお判りいただけたと思うのですが、簿記やら経理やらの知識がなくとも正直できます。だって入力するだけなんだもん。



もちろん知識があった方が良いに決まってるのですが、なくとも正直できます。大事なことなので(ry
10:30
現場で使用する書類(安全書類)の作成等
建設業界では現場作業員の安全を守るため、大きな工事や公共工事を行う前に「安全書類・施工体制台帳」という書類を作成しなければなりません。
この安全書類を誰が作成するか?は会社によって異なりますが、近年この安全書類の作成がIT化したり、作成する書類が増えたりといった関係で、それ専門の事務員を雇う企業も増えています。
弊社の場合、今までは現場作業員がそれぞれ書類作成を行っていたのですが、「さすがに安全書類の作成まで手が回らん!」ということで事務員の仕事となりました。
工事の予定や現場によっても変動しますが、月2回程度、書類作成をお願いされることが多いですね。書類のボリュームも企業によって異なります。1日かかるものもあれば、30分程度で終わるものまでさまざまです。
最近は「グリーンサイト」や「建設キャリアアップシステム」「Greenfile.work」といった安全書類に付随するシステムを利用する企業も増えました。請負業務の多い弊社は、元請け企業が「システム入れたぞ!」と言うと、それに従ってシステムを導入せざるを得ません。エクセルでの作業だけでなく、Web上での仕事も増えていると感じます。
11:45
昼食
一日の楽しみ。昼食タイムです。 社内でお弁当を食べながらネットサーフィンしたり、外食したりと好きに過ごします。
13:00
午後の始業、自由時間のはじまり



「ふぁ?!自由って何?舐めてる?」とお思いになる方もいらっしゃると思うのですが、中小企業の事務員って案外こんなものではないでしょうか?



私の知人も何人か中小企業の事務員として働いていますが、皆口をそろえて「暇だ」と言っています。
やるべき仕事は、頑張れば頑張るほど早く終わってしまうので、一日の半分以上が自由=暇な時間になります。 最初のうちはこれが苦痛で仕方なかったので、仕事を早く終わらせて会社のためにあれやこれやシステム化したり、マニュアルを作成したりしていたのですが、それが給与に反映しないと悟ったので、与えられたやるべき仕事のみを行い、あとは自分の為に時間を使っています。
15:00
おやつ休憩
事務所にいる人にお茶菓子を配り、休憩タイムです。
15:30
自由
ここから退社時間まで、また自由時間となります。
さすがに公にネットサーフィンはできませんが、調べ物をするフリをして暗黙の了解で各々資格の勉強に励んだり、調べものをしたりと自由に過ごしてる感じです。
16:30
現金の精算、退社準備
現場から帰社した作業員の現金精算をし、会計システムに計上します。 電子機器の電源を落とし、金庫の鍵閉め、使用した食器の片づけを行い退社の準備をします。
17:00
退社
17時のチャイムが鳴った瞬間、パソコンの電源を落とし帰ります。 17時00分30秒には、「お疲れ様です」と言って去ります。



こんな楽でいいのかとたまに危機感を覚える。
それこそデジタル化で不要になる人材ですよ、わたし。
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暇な事務員のモチベーションの保ち方


ご覧の通り、弊社の事務仕事は半日で終わります。 ひどいときは、朝の掃除をして仕事が何もないという時もあります。 この暇な時間をどう考えるのか?というのが、中小企業事務員の最大の難関です。 私も入社間もないころは、経理という未知の職種に希望を持ち、やる気を持って出勤していたのですが、やる気に満ち溢れるほどの仕事量や仕事の内容は、正直ありませんでした。



ひとえに事務といっても、業種や環境・会社規模によって仕事内容はさまざまです。事務職をディスっているのではなく、あくまで弊社の事務職はという体でお聞きください。
経理の仕事については、会計ソフトを導入している会社も多いと思うので、日々の管理はぶっちゃけパソコンを触ることができればできます。決算処理まですべて社員が行っているとなると、決算時期の仕事量は増えて勉強も必要になりますが、弊社の場合、担当税理士がいて決算処理等はすべて行ってくれるので、Majiで簿記の知識は不要です。 そうなると何をモチベーションにやっていくか? 私の場合は、下記の2点に重きを置いて仕事をしています。
- 自分にプラスになることをする(資格の勉強、ブログ執筆etc)
- 時給をあげる
これに尽きます。つまり「自分自身の為に時間を有効に使う」です。
空いた時間で、私は建設業経理士の資格を取りました。これが何に使えるというわけではないのですが、せっかく経理として入社したんだし、時間は有り余ってるし、取ってみっか!という安易な気持ちで臨みました。この資格を持っていると経営事項審査の加点対象になるため、建設業界では重宝されるようです。転職する際に有利になるかもしれません。また、ブログの執筆やホームページの作成作業を行って、ちまちまスキルアップを目指しています。
もう一つは、「時給をあげる」ということです。



どゆこと?と思いますよね。
正社員として働いている以上、事務所に拘束されるのは仕方のないことですが、仕事をしている時間を極力減らして、時給単価をあげています。 年収が300万円だとして、年間240日働くとすると、日給が12,500円となります。 8時間仕事をしていたと考えると、時給は1,563円です。



ちょっと安いなーと思いますよね。
しかし、4時間で仕事を終わらせられれば、時給は倍の3,125円となります。2時間で終わらせれば、時給6,250円です。 こう考えると、早く仕事終わらせた方が得だと思いません? で、早く終わった分、資格の勉強する也、ブログ執筆する也できるんですよ。



経営者側からすれば、何ツ―社員だ!って感じですね
でもまぁ、社員のやる気を奪う経営方針の会社もあるので、お互いちゃんと言われたことをやって成果出してりゃ問題ないと私は思います。



とはいえ、事務所にいる時間は変わらないわけですから、「あーこの時間で布団干せたなー」とか、「子どもと遊びに行きたいなー」とか思ってしまう時もありますけどね。
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中小企業の事務員はこんな人におすすめ


とにかくルーチン作業を苦としない人が向いていると思います。 日々の作業は正直代わり映えしません。しかし大事な作業でもありますので、淡々と確実に仕事をこなせる人が向いていると思います。 逆に多くの成果を望んだり、スキルアップしていきたい!評価されたい!って人は向かないと思います。売上に直接かかわる仕事ではありませんし、なかなか評価されづらいというのが現状です。



田舎の事務員なんてめちゃくちゃ年収安いですしね。これでせかせか働いてたら馬鹿みたいだなって思うときありますよ。
また、建設業界はまだまだ男社会なので、おじさんや強面のお兄さんに動じない人が良いですね。怖いイメージもありますが、異性に優しい人の方がほとんどですから、そこは女性ばかりの職場より過ごしやすい場合もありますよ。 建設業特有の事務作業として、安全書類の作成作業を任される場合もあります。こちらも現場ごとに書式が違ったり提出する書類が違ったりとややこしいですが、慣れてくればどうってことない書類です。ただただ面倒な作業なので、自分なりに効率よく作成できるようになれば問題ないと思います。 弊社の事務員は要求されませんがCAD操作を求められることもありますよねー。私はこのCADを少し触ってみたいやってみたいと思っているのですが、なかなか大変な作業らしいです。求人をみてどういった仕事内容なのかよくチェックして応募してくださいね。
事務仕事とは違うけれど、とてもおすすめ!
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まとめ
結論、建設業界、中小企業の事務員は、小さい子供を持つ主婦の皆さんにとって非常に働きやすい職場です。 バリバリ稼げなくても「正社員」という肩書が持てて、ある程度お給料ももらえる。しかもそんなに忙しくない(※会社にもよります※)。小さい子供がいる忙しいお母さんたちにはぴったりじゃないですか? この時間のある事務員時代に、様々な勉強をしスキルを磨き、株をやってみたりブログをやってみたり色々試してみながら、子どもがもう少し大きくなって自分のやりたい仕事をするというのが私の夢です。 こういう働き方もアリではないでしょうか。 皆さんも人生の選択肢として、建設業の事務員を選んでみてはいかがですか。
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