以前、今ドキ小学校の授業参観が多すぎる!問題を投稿しましたが、今回は授業参観と付随する「懇談会」について、参加するか参加しないか悩んでいる親御さんに向けて考えます。

懇談会って妙に緊張するし、できれば参加したくないという親御さんも多いのではないでしょうか?
この記事を書いた人


事務員たなか(@tanaka_kodozimu)
建設業事務員のたなか(@tanaka_kodozimu)です。
元SEで安全書類作成をメインに、経理・総務・人事・IT土方なんでもやっています。
子ども二人の限界主婦。事務作業や子育てが少しでも楽になる情報を発信しています。
目次
懇談会とは


授業参観後に、保護者と先生で行われる懇談会。
学校やクラスによって内容は異なりますが、一般的には先生からクラスの様子を写真や動画を用いて説明されたり、保護者同士で親睦を深めるため自己紹介をしたりということが行われます。
懇談会の頻度
授業参観の記事でも記述しましたが、懇談会の頻度…増えています。
共働き世帯が増加している為、開催日を多くすることで、いずれかの日程で参加してもらおうという狙いもあるようです。
4月 | 授業参観&懇談会 |
5月 | 家庭訪問 |
6月 | 授業参観 |
7月 | 二者面談 |
9月 | 授業参観&懇談会 |
10月 | 運動会 |
12月 | 授業参観&懇談会 |
2月 | 授業参観&懇談会 |



わが子が通う市立小学校の場合、毎月のように親イベントが…
有給タリナイ…
仕事をしている人にとっては特に、毎回参加しようと思うととても大変です。しかし、できれば参加したいのが親心。年度最初の懇談会に参加してみて、先生の雰囲気やクラスの様子を確認したら、段々参加回数を減らしていくという方が多いようです。
懇談会は具体的にどんなことをするのか?


小学校の懇談会ってどんなことをするの?と不安な親御さんの為に、一般的な懇談会、及びわが子が通う学校での懇談会についてお話します。
- 先生より生徒の学校での様子を共有される
- 先生や保護者同士の交流
- 懇談会の内容は担任の先生によって大きく異なる
先生より生徒の学校での様子を共有される
まずメインは、先生より学校での様子をお話しされる時間です。
「こんなイベントを行いました」といった行事報告から始まり、「国語の授業はこのように行っています」「算数では掛け算の練習をこのように取り組んでいます」など、教科ごとの学習の様子について、動画や写真を交えながら丁寧にお話しいただくケースが多く見られます。
また、「この単元が苦手な子が多いので自宅でも練習をお願いします」といった家庭学習への協力依頼や、「高学年になるにつれて言葉遣いが乱暴になる子もいるので注意して見てください」などの生活面での注意点も共有されます。授業参観だけでは見えにくい、子どもたちの普段の頑張りや、つまずきやすい部分を知ることができる貴重な機会となっています。



下記の表は、各学年で話題に上がりやすい内容です。
学年 | 内容 |
1年生 | ・学校での生活の様子 ・新しい生活への慣れ ・疲れやすさへの家庭でのサポートと声掛け |
2年生 | ・学習習慣の定着(宿題・音読) ・勉強への意欲・理解度 ・友達とのかかわり(トラブルや助け合い) ・生活リズム |
3年生 | ・学習内容の難易度が上がることへの対応 ・理科・社会の導入 ・グループ活動・役割分担の様子 ・高学年への準備意識 |
4年生 | ・自分の意見をもつ・伝える練習 ・授業態度・集中力 ・友人関係の変化(ギャングエイジ化など) ・家庭学習の質と時間管理 |
5年生 | ・高学年としての自覚と責任感 ・委員会活動やクラブでの様子 ・学習面では教科間のつながり ・異性との関わり方や距離感 |
6年生 | ・最上級生としてのリーダーシップ ・卒業への意識(進学・将来への話題も) ・自主性・自己管理力の育成 ・友人関係の深まりとトラブル対応 |
先生や保護者同士の交流
懇談会の後半では、先生や保護者同士の交流の時間が設けられることがあります。
この時間を「苦手…」と感じる方も多いかもしれませんが、あくまでもリラックスした雰囲気で、無理のない範囲で交流することが目的です。
この時間の内容は先生によっても変わりますが、例えばこんなテーマがよく取り上げられます
懇談会でのひとこと例
- 自己紹介
- 自由な時間は何をしてる?(趣味は?)
- 子どもの得意なところはどこ?
- 子供の良いところはどこ?
- 子どものことで困っていることは?
- 子どものクリスマスプレゼントは何にした?
- 子どもの自宅学習の様子は?
- 子どもの家での様子は?
子どもの良いところをたくさん知っていても、突然振られるとアワワ…になってしまうことが大人にもあります。
特に、座席の角や一列目に座ると一番最初に当てられる可能性が高いので、どうしても嫌な人は戦略的に席取りをするのも良いかもしれません。(※子どもの席に座ってくださいと指示を受ける場合もあるので、一概に席取り合戦できるとも限りません。)





何故か一番手にあてられる頻度の高いたなかです。
子どもたちが保護者の前で立派に発表した後、親たなか情けないほど緊張。
懇談会の内容は担任の先生によって大きく異なる
私の経験から言うと、懇談会の内容は学年ごと先生ごとに大きく変わります。
1年生の時は、主に先生から親への報告が中心で、クラスの進捗や子どもたちの様子が丁寧に伝えられました。2年生になると、学校生活の様子を写真や動画で共有してくれることが多く、子どもたちの日常がより具体的に伝わる内容でした。
しかし、3年生になると、懇談会の雰囲気は一変し、親同士の交流がメインに。まるで「ママ友を作ろうの会」といった感じで、親同士のネットワーク作りが重視されている印象でした。ギャングエイジと呼ばれる3年~4年生になると、些細な友達関係のトラブルも増える為、保護者同士が気軽に話せる関係を築いておくことが、問題を大きくしないための“予防策”として意図されているのかもしれません。
このように、懇談会のスタイルや目的は、学年や担任の方針によって大きく異なるというのが実感です。「今年はどんなタイプかな?」と少し構えてしまうこともありますが、それもまた子どもの成長の一つとして楽しめるようになると、懇談会の時間がぐっと身近に感じられるようになります。



1、2年生までは楽しく出席していましたが、3年生からは普段引きこもりコミュ障の私にとって、地獄の時間となりました。
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懇談会参加したほうが良いか?


永遠の課題です。 私は今のところすべての懇談会に参加しているのですが、アラフォーの重い体で「自己紹介ゲーム」をさせられたときは、もう行かなくてもいいかなと思ったのでした。



先生も親の緊張を解そうと工夫しているのはうかがえるのですが、アラフォー限界主婦にとってはキツい所業でした。
他の保護者やネットの意見を見ても、「重要な事柄はプリント等で全員に周知されるため、とくに懇談会に出る必要はない」「仕事を休んでまで行くほど有益な時間ではない」といったマイナスの意見も多いです。 仕事の都合や乳幼児がいる等外せない用事がある場合は仕方がないですが、もし時間の都合がつくときは参加したほうが良いと個人的には思います。
懇談会に出席したほうが良い理由
- 全員配布のプリントでは分からない情報が得られる
- 先生や学校への感謝の意
- 先生も人間である
- 保護者同士の顔合わせ
- 子どもとの会話に繋がる
全員配布のプリントでは分からない情報が得られる
プリントで事足りるという意見も多いですが、写真や動画・製作物等、プリントだけでは得られない情報も得られますし、クラスの雰囲気を伺うこともできます。 どうしても授業参観となると、子どもたちも浮足立ってしまうので、普段の様子を見るのに写真や動画はとても貴重です。 しかし、「普段と違う子供の様子が聞ける」、「全員に配布されるプリントに書かれていない事柄を聞ける」というのは、正直先生によって大きく異なります。 わが子の先生は、きちんと準備・工夫してくれているのですが、プリントを読むだけといった先生もいるようなので当たり外れがあるのは事実です。
先生や学校への感謝の意
先生がめちゃくそ忙しい中、親の為に資料やスライドを用意して時間を設けてくれているという点で、まずは日ごろの感謝も込めて参加しています。



正直先生だって、やらなくて良いならやりたくないと思うんです。
にも関わらず準備してくれているなら、参加したほうが良いなと思うわけです。
自分が先生の(用意する)立場だったら、そりゃ参加者が多い方が嬉しいですしね。雰囲気を知るために最初の懇談会だけ参加するという方も多いですが、学年前半と後半ではクラスの雰囲気や学習の課題も変わってくるので、時間が許す方は参加したほうが良いのではないでしょうか。
「一緒に子供たちを見守りましょう!」といったある種、運命共同体のようなところもありますので、なるべくそういう人とはコミュニケーションをとっておいた方が良いと、個人的には思います。
先生も人間である
また、先生もひとりの人間です。
親によって生徒の成績が左右するといったあからさまなことはないと思いますが、毎回参加して先生の話をよく聞いている保護者に対して、やはり先生も誠意をもって対応してくれると思います。
ましてや中学校となると、内申点が受験に影響を及ぼすようになります。親が子供や学校にどれだけ関心があるかというのは、先生も見ているのでは?と思い、私は参加することにしています。



個人的には、参加者が少ない方が先生に覚えてもらいやすいし、ひとりあたり話す時間も長いのであまり増えなくていいなと思っているブラックたなかです。



単純に、一日の大半を過ごしているクラスの雰囲気が気になるし、先生のお人柄を知っておきたいという気持ちもあります。
子どもとの会話に繋がる
あとは何といっても「子どもとの会話に繋がる」ではないでしょうか。
日頃から学校の様子をたくさん話すご家庭であれば変わらないかもしれませんが、年齢があがるにつれて日常を報告しあう時間は少なくなると思います。



今日の学校どうだった?とか給食美味しかった?とか
簡単な会話になりがちです。
授業参観や懇談会を通して、より一層子どもへの関心が強まり、会話も広がりやすいと思います。



朝の会ってこんなことしてるんだ!私のときはこうだったよ?等、些細な違いを発見し、子どもと話すのも楽しいです。
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結論
参加率3割の懇談会。
参加するも参加しないも自由だと思います。



どっちやねん
「参加したくないな…」「仕事忙しいな…」と参加しない方向に傾いている方は、そういった行かない理由、行かなくても良い理由を探すと思います。
しかしこのサイトを閲覧してくださった方は、きっと「迷ってる」方だと思うんですね。そういう人は、とりあえず時間が許すなら参加してみてはいかがでしょうか。子どもと学校について共有する良い機会になりますよ。



子どもが過ごす場所をより知るきっかけにもなり、子どもたちの頑張りを再確認できますよ。