建設現場では欠かすことのできないショベルカーやクレーン・高所作業車といった重機を使用するときは、事故を未然に防ぎ危険を防止するために、「持込機械(移動式クレーン・車両系建設機械等)使用届」という安全書類を提出します。
グリーンサイトでももちろん提出することができるのですが、使用届を出すには事前に基本データとして重機の登録をする必要があります。今回は、会社で所有している重機について、グリーンサイトでの登録方法を解説します。
この記事を書いた人

事務員たなか(@tanaka_kodozimu)
建設業事務員のたなか(@tanaka_kodozimu)です。
元SEで安全書類作成をメインに、経理・総務・人事・IT土方なんでもやっています。
子ども二人の限界主婦。事務作業や子育てが少しでも楽になる情報を発信しています。
目次
持込機械使用届を提出する前に確認!

上位企業から「企業編成に登録」されると、再下請負編成を経てグリーンファイルを提出できるようになります。グリーンファイルのひとつである持込機械(移動式クレーン・車両系建設機械等)使用届は、作業で使用する機械について「きちんと整備されているか?」「安全か?」を確認・管理する為に必要な書類です。
今回解説する機械の登録さえ行っていれば、持込機械(移動式クレーン・車両系建設機械等)使用届はポチポチと簡単に提出することができますが、基本データを登録していないと所持している機械が表示されない仕組みとなっています。忘れずに基本データを編集するようにしてくださいね。
招待を受けてからグリーンファイル提出までの全手順はこちらの記事でまとめています!
クレーン等の車両を登録するには?

それではさっそく、クレーン等の基本データを
登録をしていきましょう!
STEP
グリーンサイトにログインする
グリーンサイトにログインしてください。
STEP
新規登録ボタンをクリック
「クレーン情報一覧」ページが表示されるので、右上にある「新規登録」をクリックします。



このページで表示されている重機は、
既にリスト追加している機械です。
STEP
クレーン情報を入力
「クレーン情報登録」ページが表示されるので、所有している機械の情報を入力します。
★は必須項目なので、漏れのないようお願いします。
項目 | 記入内容 |
区分★ | 「移動式クレーン」or「車両系建設機械」を選択 |
メーカー★ | メーカー名を入力 |
機械名★ | リストより機械名を選択(クレーン・散水車等) |
機械名(詳細) | 詳細な機械名を入力 |
管理番号(整理番号)★ | 自社で管理するための任意の整理番号を入力 |
車両番号 | 車両番号を入力 |
製造年★ | 製造年を入力 |
規格・性能★ | 規格・性能を入力 ※移動式クレーンの場合、最大つり上げ荷重、作業半径 例:25トン×10m |
車検期間★ | 車検が必要な機械は、車検期間を入力 |
自社・リースの区別★ | 自社所有かリースかを選択 |
自主検査有効期限日(年次)★ | 自主検査有効期限日を入力(年次)※ |
自主検査帳票の写し(年次) | 自主検査帳票の写しを添付(年次) |
自主検査有効期限日(月次) | 自主検査有効期限を入力(月次) |
自主検査帳票の写し(月次) | 自主検査帳票の写しを添付(月次) |
自主検査有効期限(特定) | 自主検査有効期限を入力(特定) |
自主検査帳票の写し(特定) | 自主検査帳票の写しを添付(特定) |
移動式クレーン等の性能検査有効期限 | 移動式クレーン等の性能検査有効期限入力 ※吊り上荷重3トン以上の移動式クレーンは、 原則2年に1回の性能検査を受けなければなりません。 |
接触防止措置等★ | TMセンサー・セーフティセンサー・小旋回型・その他・ 無しから選択 |
機械等の特性・その他 その使用上注意すべき事項 | 注意すべき事項があれば入力 |
自賠責情報★ | 会社名・証券番号・保険期間を入力 |
任意保険★ | 会社名・証券番号・加入額・保険期間を入力 |
車検証・自賠責・任意保険の写しの添付 | 写しを添付 |
自主検査とは?
- 定期:移動式クレーンの場合
定期自主検査とは、建設機械や荷役運搬機械、高所作業車に関して、定期的・自主的に実施する検査のことを指し、労働安全衛生法によって義務付けられています。月次と年次で検査を行います。 - 特定:車両系建設機械の場合
特定自主検査とは、定期自主検査をしなければならない車両のうち、「車両系建設機械」「荷役運搬機械」「不整地運搬車」「高所作業車」「動力プレス」について、一定の資格を持つ検査者が行う検査です。



安全第一とはいえ、入力項目&添付書類大すぎぃ…
STEP
「登録」ボタンをクリック
Step5の項目をすべて入力したら、画面下部の「登録」をボタンをクリックします。



以上で、重機の登録は完了です。
クレーン情報一覧に、登録した機械が表示されているか
確認してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
重機が多い場合は、こちらのステップを繰り返し登録する必要があります。最初は大変ですが、グリーンファイルを作成する前に、「従業員」「車両」「クレーン」「再請負業者」の4つは登録しておいた方が良いでしょう。



この基本データさえ登録しておけば、工事毎のグリーンファイルは
10分程度で提出することもできますよ!
あわせて読みたい




【義務?】職長教育を5年更新しないとどうなる?期限切れの影響と再教育について徹底解説!
建設業界で安全を確保するために重要な職長教育。安全衛生管理の基礎知識や現場での責任を果たすために必要なスキルを習得する研修ですが、更新を怠った場合にはどのよ…
あわせて読みたい




【安全書類】専任技術者とは?主任技術者との兼務や要件緩和についてもくわしく解説
たなかさーん!専任技術者の証明書を提出してもらえます~? ふぁ?!専任技術者証明書ってなんや? 先日、〇年間しこしこ安全書類の作成をしていて初めて、「専任技術…
あわせて読みたい




【グリーンサイト】適正配置通知書(疾病等)の提出方法を解説!考慮すべき作業の記入例も紹介
2024年4月より、建設業にも「時間外労働の上限規制」が適用されるようになりました。過度の残業や長時間労働、休日が取れないといった過酷な労働環境が大きな社会問題と…
あわせて読みたい




【グリーンサイト】工事・通勤用車両届の作成方法を解説!車両が選択できない場合はどうする?
建設業の現場では、多くの車両が出入りします。 もしも事故が起こってしまった場合に備え、現場で使用されるトラックや生コン車・ポンプ車といった工事車両はもちろん、…
\ コドじむは、安全書類の作成代行をはじめました! /
- 安全書類に時間を取られて時間がない!
- 事務員を雇うとコストもリスクもかかる!
- 建設キャリアアップシステムもグリーンサイト分からない!
▼ ▼ ▼
面倒な安全書類は外注して、工事作業に専念しませんか?
\ 作業員名簿3,500円~!今ならWeb相談無料! /