「水漏れを直したい」「バイクの部品交換をしたい」そんな時に必要になるのがOリング(オーリング)。
小さな部品ながら、配管や機械のすき間を密閉し、液体や空気の漏れを防ぐ重要な役割を担っています。
でも、いざ交換しようとすると——
「どこで売ってるの?」「ホームセンターのどの売り場にあるの?」「サイズってどうやって選ぶの?」
そんな疑問を抱く人は少なくありません。
この記事では、Oリングについて概要からどこに売っているかまでわかりやすく解説します。DIYユーザーから現場仕事で急ぎの補修が必要な方まで、Oリング選びで迷わないためのガイドとして、ぜひ最後までご覧ください。
記事のポイント
- Oリングとは
- Oリングの選び方
- Oリングの売り場はどこ?
- Oリングはどこに売っている?
この記事を書いた人

事務員たなか(@tanaka_kodozimu)
建設業事務員のたなか(@tanaka_kodozimu)です。
元SEで安全書類作成をメインに、経理・総務・人事・IT土方なんでもやっています。
子ども二人の限界主婦。事務作業や子育てが少しでも楽になる情報を発信しています。
目次
Oリングとは?特徴や使い方を解説

- Oリングとは?用途や特徴をわかりやすく解説
- Oリングのサイズ表と選び方のポイント
Oリングとは?用途や特徴をわかりやすく解説
Oリングとは、断面が円形のゴム製パッキンで、機械や配管のつなぎ目などに挟んで使い、液体や気体の漏れを防ぐためのシール部品です。英語では “O-Ring” と書き、その名の通り「O字型=丸い輪っか」の形をしています。
見た目はシンプルですが、構造が単純な分、非常に汎用性が高く、あらゆる機械や装置に使われています。家庭では水漏れ修理のパーツとしてよく使われますし、バイクや自動車では、エンジンオイルや燃料の経路を密閉する部品として重要な役割を果たします。現場作業では、コンプレッサーやエアツールの継ぎ手部分、また建設機械のメンテナンスにも欠かせない存在です。
Oリングの主な使用例
- 蛇口や水道栓などの水まわり
- バイクや自動車のエンジン・キャブレター部分
- 空圧工具やコンプレッサーの接続部
- 電動工具や設備のシール部品
Oリングは素材で性能が変わる
Oリングにはさまざまな素材がありますが、それぞれ耐久性や対応する流体・温度条件が異なります。用途に合わせて、以下のような材質から選ぶことが基本となります。
- NBR(ニトリルゴム):最も一般的。耐油性・耐摩耗性に優れ、機械・自動車用途に多く使われます。
- シリコンゴム:耐熱性・耐寒性に強く、食品機器や高温水回りに向いています。
- フッ素ゴム(バイトン):耐薬品性・耐熱性が非常に高く、化学プラントや過酷な環境下で活躍。
- EPDMゴム:耐水性・耐候性が高く、屋外設備や水道パーツに多く使われています。
Oリングのサイズ表と選び方のポイント
Oリングを選ぶときにまず大事なのが「規格」です。見た目が似ていても、サイズが少し違うだけでうまくはまらず、漏れや破損の原因になります。
ホームセンターなどでよく見かけるのが、「P規格」と呼ばれるJIS(日本工業規格)に基づいたサイズです。たとえば「P-12」「P-20」といった表示があり、それぞれ決まった内径(リングの内側のサイズ)と太さがセットになっています。
このように、Oリングのサイズは基本的に「内径 × 太さ」で決まっており、選ぶときにはこの2つの数値を正しく把握することが大切です。

基本的には、ノギス(測定器)を使って内径と太さを測るのが正確ですが、Oリングはゴム製のため、慣れていないと正しく測るのが難しいこともあります。そのため、古いOリングをそのまま店頭に持参し、実物を見比べて選ぶ方法も有効です。
ただし、使用済みのOリングは、時間が経つにつれて伸びたり潰れたりしている場合もあるため、やや小さめのサイズを選んだほうがぴったり合うこともあるので注意してください。

選ぶときは以下の3つを意識すると失敗しにくくなります。
失敗しにくいOリングの選び方
- どこで使うか(用途)
- どの素材にするか(耐油性・耐熱性など)
- 規格やサイズは合っているか(内径と太さ)
Oリングは一見同じように見えても、使用する場所や用途によって適した素材は大きく異なります。見た目だけで判断せず、使用環境に合わせて素材もしっかりと選ぶことが大切です。
Oリングはホームセンターのどこで売ってる?


- ホームセンターでOリングは買える?売り場の場所と探し方
- ホームセンター別|Oリングの取り扱い状況と特徴
- Oリングは100均で買える?品質と使いどころ
- Oリングのバラ売りは可能?買いやすいショップの傾向
- 耐油Oリングを探すなら?選び方と注意点
ホームセンターでOリングは買える?売り場の場所と探し方


Oリングは多くのホームセンターで取り扱われている商品ですが、実は非常に多くの規格・素材・サイズが存在します。そのため、店舗で販売されているOリングは、主に家庭用の水回りの補修や、簡単な機械メンテナンス向けのものが中心です。種類によっては店舗に在庫がなく、取り寄せ対応になることもあります。
売り場は店舗によって異なりますが、水道の補修部品が並ぶコーナーや、DIY工具やエアツールの近く、あるいはネジやボルト、ワッシャー類が引き出し式の棚に整理されている一角などに置かれていることが多いです。配管部品やゴムパッキンの並ぶ棚の一角に混ざっていることもあるため、初めて買う人にとっては少し見つけにくいかもしれません。
種類としては、JISのP規格に沿ったNBR製(ニトリルゴム)のOリングが中心で、家庭やDIYでよく使われるサイズが比較的揃っています。ただし、フッ素ゴムなどの耐熱・耐薬品タイプや、業務用の大径サイズなどは取り扱いがない場合もあり、必要な性能がはっきりしているときは注意が必要です。
耐油性や耐熱性のあるOリングが必要な場合、素材名をしっかり確認しましょう。明記されていない場合もあるので、分からないときは売り場のスタッフに尋ねるのが確実です。
このように、ホームセンターではOリングを比較的手軽に入手できますが、売り場が分かれていたり、表示が分かりづらかったりすることもあるため、サイズや素材をしっかり確認した上で選ぶことが大切です。
ホームセンター別|Oリングの取り扱い状況と特徴
Oリングは多くのホームセンターで扱われていますが、品揃えや取り扱い方には各店舗ごとに特徴があります。ここでは、代表的なホームセンターであるコーナン・カインズ・コメリを例に、それぞれの傾向を紹介します。
コーナン:水回り補修用品としてのラインナップが中心


コーナンでは、Oリングは主に水道まわりの補修部品コーナーに並んでいます。サイズ展開はJIS規格のP規格が中心で、NBR(ニトリルゴム)製の製品が多く、パッケージには「耐油性あり」「水まわり用」などの用途が明記されています。
水栓パッキンや各種補修部品と並んで陳列されており、家庭用の修理にすぐ使える小口サイズが中心です。一部の製品は店舗在庫がない場合もあり、オンラインショップや取り寄せで対応していることもあります。
カインズ:DIYユーザー向けにわかりやすく陳列


カインズでは、OリングはDIY補修パーツとしての位置付けが強く、工具コーナーや水道部材の棚にコンパクトにまとまって陳列されています。
ただし種類はやや少なめで、用途が明確な一般向け製品に絞られている印象があります。複数サイズ入りのセット品(アソート)も扱っているため、初めての交換やストック用としても選びやすくなっています。店頭にない商品は取り寄せも可能なので、一度お店に確認するとよいかもしれません。
コメリ:業務用ニーズにも対応した品揃え


コメリでは、農機具や工具類の補修部品が充実しているため、Oリングも比較的しっかりとしたラインナップがあります。建機や農業機械などのメンテナンス用として、やや大きめのサイズのOリングも販売されていることが特徴です。
また、店舗によっては引き出し式のパーツ棚にバラで並べられている場合もあり、1個単位での購入が可能なケースもあります。DIYユーザーだけでなく、作業現場での補修ニーズにも応える構成になっており、地方店舗でも専門性の高い商品を見つけやすいホームセンターの一つです。
Oリングは100均で買える?品質と使いどころ


Oリングは一部の100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)でも取り扱いがあります。ただし、品揃えや品質には限りがあり、あくまでも簡易的な用途に限られると考えておく方が良いでしょう。
ダイソーなどでは、蛇口のパッキンとして使える水回り向けのOリングセットや、DIY補修用のゴムリング類が販売されていることがあります。複数サイズがセットになっており、価格の手頃さも魅力です。しかし、正確なサイズ合わせが求められる作業には不向きです。
「水漏れを応急処置したい」「何となく合いそうなサイズを試したい」といった軽作業やお試し用途であれば、100均の商品でも役立つケースがあります。
結論としては、100均のOリングはサイズ・素材ともに限定的で、あくまで一時的な使用や簡単な用途に留めるのが安心です。重要な部位や継続使用が必要な場面では、やはりホームセンターや専門店・通販等で、規格品・耐性表示付きの製品を選ぶようにしましょう。
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Oリングのバラ売りは可能?買いやすいショップの傾向
Oリングは基本的にパッケージ売り(数個入りやセット品)で販売されていることが多いですが、一部のホームセンターや金物店、機械部品の専門店ではバラ売りに対応していることもあります。
たとえば、コメリなど一部の店舗では、ネジやボルトと同様に引き出し式のパーツ棚にOリングが並んでいて、必要なサイズを1個単位で購入できる場合があります。このような形式は「バラ部品コーナー」や「補修部品棚」などにまとめられており、DIY上級者や職人にとっては非常に便利です。
ネット通販では1個単位での販売をしているショップも増えており、「Oリング バラ売り」で検索すると、工具・部品専門のECサイトやモノタロウなどで数十円~該当商品が見つかることがあります。
必要なサイズが明確で「これだけ1個欲しい」といった場面では、バラ売り対応の店舗やECサイトを活用するのがコスト的にも合理的です。
耐油Oリングを探すなら?選び方と注意点


Oリングの中でも、エンジンまわりや油圧機器などに使用される「耐油タイプ」は、素材選びが特に重要です。ホームセンターで販売されているOリングの多くはNBR(ニトリルゴム)製で、ある程度の耐油性がありますが、使用環境によっては素材の見極めが必要になります。
耐油Oリングを選ぶ際は、まずパッケージに「耐油性あり」や「NBR製」と明記されているかを確認しましょう。NBRは燃料・油類に対して比較的安定しており、日常的な使用やDIY、一般的な機械の補修には十分対応できます。
ただし、高温環境や長期間にわたる油接触、過酷な圧力条件などが加わる場合には、NBRでは耐久性が不足することもあります。そういった場合は、さらに高性能なフッ素ゴム(バイトン/FKM)製のOリングが必要です。フッ素ゴムは耐熱性・耐薬品性に優れており、エンジンや高圧油圧ラインなどにも使用されています。
ホームセンターでは、NBR製のOリングは比較的容易に見つかりますが、フッ素ゴム製は限られた店舗か、オンライン・専門店での取り寄せになることが多いです。パッケージに素材名や用途が記載されていない製品もあるため、不明な場合はスタッフに確認するか、メーカーサイトやカタログで確認するのが安心です。
耐油性が必要な場面では、「何の素材でできているか」をしっかり確認し、用途に合った性能のOリングを選ぶことがトラブルを防ぐカギとなります。
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総括:Oリングはホームセンターのどこに売ってる?売り場から規格・素材・サイズ選びをやさしく解説
Oリングは、多くのホームセンターで手軽に入手できる便利な部品ですが、実際にはサイズ・規格・素材のバリエーションが非常に多く、用途に合ったものを正しく選ぶことがとても大切です。
ホームセンターでは、主にJIS規格のP規格に基づいたNBR製Oリングが中心に販売されており、水道の補修や簡単な機械メンテナンスであれば十分に対応可能です。一方で、耐油性や耐熱性が必要な場合や、特殊なサイズを探している場合は、専門店やネット通販の活用も視野に入れると安心です。
サイズが不明なときは、ノギスでの計測や現物を持参しての比較が有効ですが、古いOリングは変形している可能性もあるため、少し小さめを選ぶ工夫も必要です。また、100均や一部ホームセンターではバラ売りやセット販売もあり、補修の規模や用途に応じて選びやすくなっています。
Oリングは小さな部品ながら、漏れや破損を防ぐうえで非常に重要な役割を担うパーツです。だからこそ、適切な知識と選び方を身につけて、確実な補修・交換に役立ててください。
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