電動工具を選ぶときに、多くの方が重視するのは「パワー」「使いやすさ」「耐久性」、そして実際に使った人たちからの評判です。国内での知名度はまだそこまで高くないものの、少しずつ注目を集めているのが ミルウォーキーの工具です。
赤と黒の力強いデザインが象徴的なミルウォーキーは、アメリカを中心に世界中のプロフェッショナルから高く評価されており、「圧倒的なパワー」「長時間使えるバッテリー性能」といったポジティブな声が数多く寄せられています。
本記事では、ミルウォーキー工具の評判を多角的に解説していきます。ブランドの歴史や製造国、世界シェアの実態、マキタとの比較、販売店や購入方法まで、幅広くまとめていますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
記事のポイント
- Milwaukee(ミルォーキー)とは
- どこの国の工具?
- マキタとの違い
- Milwaukee(ミルォーキー)おすすめの工具
- どこで購入できる?
目次
ミルウォーキーの評判は?憧れの電動パワー工具としての評価

- ミルウォーキーとは?ブランド概要
- ミルウォーキーと世界の電動工具市場での位置づけ
- ミルウォーキーvsマキタ!徹底比較!
- ミルウォーキー工具はどこで買える?日本と海外の販売店事情まとめ
ミルウォーキーとは?会社概要・どこの国のブランド?

ミルウォーキー(Milwaukee Tool)は、1924年にアメリカ・ウィスコンシン州で創業した電動工具メーカーです。現在は香港に本社を置く Techtronic Industries(TTI) の傘下ブランドとして、世界各国で幅広い工具を展開しています。特に「M18シリーズ」「M12シリーズ」と呼ばれるコードレス工具群は、プロ向けに設計されたパワフルさと高いバッテリー性能で世界的に評価されています。
アメリカ本国では「プロ用=ミルウォーキー」と言われるほど強いブランド力を誇り、DeWalt(デウォルト)・Bosch(ボッシュ)・Makita(マキタ)と並ぶ世界4大電動工具ブランドの一角を担っています。赤と黒の力強いデザインは現場でもひと目でわかり、その存在感と高い性能から、工具好きの間では“憧れのブランド”として語られることも少なくありません。
日本市場においては、2021年4月にミルウォーキーツール・ジャパンがオンラインストアを開設したことを機に、正規販売が本格的にスタートしました。それ以前は並行輸入でしか入手できない状況でしたが、現在は代理店や専門店、展示会などを通じて認知度を高めており、購入環境も徐々に整いつつあります。
一般のDIYユーザーにはまだ知名度が高いとは言えませんが、工具に詳しいユーザーやプロの職人にとっては「いつかは使ってみたい憧れのツールブランド」として広く認知されています。

日本での正規販売は割と最近なんですね。
ミルウォーキーと世界の電動工具市場での位置づけ


電動工具市場は世界的に拡大を続けており、プロユースからDIY市場まで幅広いニーズがあります。その中で、ミルウォーキーは親会社である香港のTechtronic Industries(TTI) の主力ブランドとして世界的な存在感を発揮しています。
TTIグループは Ryobi(北米向けDIYブランド) や AEG なども傘下に持つグローバル企業で、2023年時点では電動工具分野で世界トップクラスの売上規模を誇ります。その中でもミルウォーキーは「プロフェッショナル向け」に特化したブランドとして位置づけられており、特にコードレス工具分野で強みを持っています。
「プロ向けコードレス工具=ミルウォーキー」 と言われるほどのブランド力を築き、Stanley Black & Decker傘下のDeWaltと並び、二大ブランドの一角を占めています。強力なバッテリープラットフォーム(M18・M12シリーズ)と革新的な製品展開によって、現場のプロから高く評価されています。
競合である マキタ(日本)、ボッシュ(ドイツ)、デウォルト(米国) と比べると、ミルウォーキーは「革新的な製品投入の速さ」「バッテリープラットフォームの強さ」で優位性があると評価されています。M18、M12シリーズだけでなく、大容量バッテリーを活かし、他社にはない新カテゴリを積極的に展開しているのが特徴です。
一方で、日本国内でのシェアはまだ小さく、マキタやHiKOKIが市場を占めています。そのため、国内ユーザーからすると「海外では有名だけど日本ではあまり見かけないブランド」という印象が強いかもしれません。とはいえ、グローバルでは確実にトップクラスのポジションを確立しており、今後も北米・欧州を中心にシェア拡大が見込まれています。
ミルウォーキーvsマキタ!徹底比較!


電動工具選びでは必ず候補に挙がるのが、世界的ブランドのマキタとミルウォーキーです。
両者ともプロからDIYユーザーまで幅広く支持されていますが、特徴や評判には大きな違いがあります。ミルウォーキーは「高性能で革新的、プロ仕様に強いブランド」、マキタは「バランスが良く、日本での信頼性が抜群なブランド」とまとめられます。以下に両者の違いを整理しました。
項目 | ミルウォーキー | マキタ |
ブランド概要 | 1924年米国発祥。プロ用コードレス工具で 世界的シェア拡大中 | 1915年日本発祥。国内No.1ブランド、 世界中で流通 |
性能の特徴 | 高トルク・高耐久性、革新的な 新製品投入が多い | バランス重視、軽量で扱いやすい製品が多い |
価格帯 | やや高め | 国内流通が多く、価格帯の幅も広い。 コスパ面で優秀 |
入手性 | 日本では代理店や並行輸入が中心 工具店での取り扱いも増加中 | 全国のホームセンター・ 工具店で容易に入手可能 |
評判 | 「パワフル」「バッテリーが優秀」と評価。 重く高価という声も | 「安心感」「使いやすい」「修理対応も良い」 と安定評価 |
ユーザー層 | 現場のプロや工具マニアに人気。 通好みのブランド | プロからDIYまで幅広くカバー。 国内ユーザーの信頼が厚い |
表のとおり、ミルウォーキーは性能・革新性で尖ったブランド、マキタは入手性・安心感で優れたブランドです。
一般的に充電工具では電圧=パワーとされ、高性能化を目指すほどバッテリー電圧を上げていく傾向にあります。ところがミルウォーキーは、12VバッテリーのM12シリーズでも、他メーカーの14.4V工具はもちろん、一部の18V工具に匹敵する性能を実現しています。
現場で「とにかくパワーが欲しい」「他人と違う工具を使いたい」ならミルウォーキーが有力候補に。逆に「価格とサポート、入手のしやすさ」を重視するならマキタが最適といえるでしょう。
ミルウォーキー工具はどこで買える?日本と海外の販売店事情まとめ


ミルウォーキー工具は、以前は並行輸入が中心で「日本では手に入りにくい」というイメージがありました。しかし現在は、正規の販売網が整備されつつあり、安心して購入できる環境が整っています。ここでは、日本での購入ルートを分かりやすくまとめます。
公式サイト・直営店
ミルウォーキーツール・ジャパンの公式サイトでは、オンライン購入が可能です。保証や修理対応も正規ルートなら安心です。東京(板橋区)と大阪(西淀川区)には 「Heavy Duty Center(HDC)」 という直営ショールームもあり、実際に工具を試したり、専門スタッフから説明を受けたりすることができる、工具マニアからすると、夢のようなお店です。
正規販売代理店・専門ショップ
全国の工具専門店や一部の販売代理店でも取り扱いが広がっており、公式サイトの「販売店検索」機能を利用すれば、最寄りの正規販売店を簡単に探すことができます。コーナンPRO・カインズ・ファクトリーギアといった工具を取り扱う身近な店舗にも供給されているため、実際に店舗でミルウォーキー製品を目にする機会も増えてきています。
オンライン通販
Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでもミルウォーキー工具を購入できます。ただし、正規品と並行輸入品が混在している点には注意が必要です。並行輸入品は本国仕様のまま販売されることが多く、価格がやや安めに設定されているケースもあります。
その一方で、メーカー保証が受けられなかったり、修理対応が限定的であったりといったデメリットもあるため、購入時には「販売元」「保証の有無」「アフターサポート体制」をしっかり確認することが大切です。長く安心して使いたい場合は、正規ルートを選ぶほうが安心感は高いでしょう。
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Milwaukee(ミルウォーキー)製品の魅力を紹介


- ミルウォーキーの工具セットの魅力
- ミルウォーキー工具箱(Packout)の特徴
- ミルウォーキーのインパクトドライバー・レンチの実用性と評価
- ミルウォーキーを安く買う方法
ミルウォーキーの工具セットの魅力
ミルウォーキーのM12シリーズは、軽量・コンパクトでありながらプロ仕様の性能を備えた人気ラインです。その中でも「M12 FPP6A-303B JP」は、主要な工具と電源周りが一式揃うセットモデル。購入してすぐに現場で活用できる利便性と、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
M12 FPP6A-303B 工具セットの内容
- 充電式ラチェットレンチM12 FIR12-0 JP
- 12V 充電式リベッターM12 BPRT-0C JP
- 12V 充電式ハンドグラインダーM12 FDGS-0 JP
- 12V 充電式アングルハンドグラインダーM12 FDGA-0 JP
- 12V 充電式LEDスティックライトM12 SL-0 APJ
- 12V 充電式LEDエリアライトM12 AL-0 APJ
- M12 3.0Ahバッテリー M12 B3 JP ×3個
- 12V 充電器 C12C JPC12C JP
- キャリングバッグ
このキットの大きな魅力は、「メカニックに必要な主要工具が一度に揃う」 点にあります。特にM12 FUEL 1/2インチラチェットレンチはシリーズ最強クラスのトルクを誇り、重整備にも安心して使える実力派。
さらに、3.0Ahの大容量バッテリーが3本同梱されているため、充電切れの心配をせずに長時間作業を続けられるのも大きなメリット。専用バッグ付きで、工具・バッテリー・充電器をひとまとめにして持ち運べるため、現場移動やガレージでの整理もスマートにこなせます。
ミルウォーキーの工具セットは、プロのメカニックから趣味の整備ユーザーまで幅広いニーズに対応する、コストパフォーマンス抜群のスターターキットといえるでしょう。



単品で買うより大分お得です!
ミルウォーキーはいろいろな工具セットを販売しているので、
ぜひその他の商品も見てみてください。
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ミルウォーキーの工具箱(Packout)の特徴
ミルウォーキーの工具収納シリーズ「Packout(パックアウト)」は、赤と黒のビビッドなカラーリングと堅牢な作りで人気を集めています。
ミルウォーキーの公式サイトによれば、Packoutの工具箱は IP65等級の防塵・防水仕様で、雨水や粉塵の侵入をしっかり防ぎ、過酷な現場でも工具を安心して保護できます。使用される素材も 衝撃に強いポリマー本体と金属強化されたコーナーによって構成されており、耐久性へのこだわりが強く感じられます 。
また、Packoutシリーズには豊富なラインナップが揃っています。引き出し式のツールチェストやトートバッグ型、ローリング式など、多彩なスタイルの製品があるおかげで、作業の形態やユーザーの好みに応じて自由に選ぶことが可能です。
ビジュアルと機能が両立したPackoutは、単なる工具箱ではなく、所有欲を満たし、現場で使う楽しさを刺激し、効率にも寄与するギアシステムとして、多くのプロやDIYユーザーに愛されています。
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ミルウォーキーのインパクトドライバー・レンチの実用性と評価


ミルウォーキーの電動工具の中でも特に高い評価を受けているのが、インパクトドライバー/インパクトレンチです。赤と黒の精悍なデザインに加え、プロの現場で必要とされる高トルクと耐久性を兼ね備えており、多くの職人から支持されています。
代表的なシリーズであるM18 FUEL インパクトレンチは、最大トルクが2,400Nmを超えるモデルもあり、自動車整備や重量物を扱う建設現場でも余裕を持って対応できます。一方で、コンパクトさと軽さを武器にした M12シリーズも人気が高く、M12 FUEL インパクトドライバーは「狭い場所でも使いやすい」「片手で扱えるのに十分なパワーがある」と評価されています。ユーザーの間では「大型作業はM18、小回りはM12」と使い分けるのが一般的で、両シリーズを揃えているプロも少なくありません。
海外レビューでは「バッテリー持ちが良く、長時間作業でも安心」「過酷な現場でも壊れにくい」といった肯定的な声が多く、一方で「価格がやや高い」という指摘もあります。それでも「値段に見合う性能」「一度使うと他社に戻れない」との意見が多く、プロからDIYユーザーまで幅広い層に選ばれているのが特徴です。
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ミルウォーキーを安く買う方法


ミルウォーキー工具はプロ仕様の性能を備えているため価格帯はやや高めですが、日本国内でも工夫次第でお得に入手する方法があります。
まず注目したいのが 公式サイトや正規販売ルートのキャンペーンです。Milwaukeeジャパンではアウトレット品の販売が行われており、展示品や型落ちモデルを通常より安く購入できるチャンスがあります。さらに、1万円キャッシュバックキャンペーンといったプロモーションも実施されることがあり、こうした企画を活用すれば正規品を安心してお得に導入できます。
ミルウォーキーは コーナンPROやファクトリーギアなどの工具専門店でも取り扱いがあるため、店舗独自のセールやキャンペーンに合わせて値下げされる可能性があります。 決算期や周年祭といった大型イベントでは、通常よりも大幅に割引されることもあり、実際に工具を手に取って試せる点も大きなメリットです。
また、Amazonや楽天市場など大手通販サイトでは、タイムセールや「プライムデー」「楽天スーパーセール」といったイベント時に割引されることがあります。
並行輸入品は価格が安いケースもありますが、保証や修理対応が受けにくいことが多いため、長期的に安心して使いたいなら正規品を選ぶ方が安全です。
総括:ミルウォーキー工具の評判は?プロが支持する理由と日本での人気・購入方法を解説
ミルウォーキーは1924年にアメリカで誕生し、現在ではDeWalt・Bosch・Makitaと並ぶ世界4大電動工具ブランドのひとつとして知られています。アメリカ本国では「プロ用=ミルウォーキー」と評されるほどブランド力が強く、赤と黒の精悍なデザインと確かな性能は、多くの職人や工具ファンから“憧れのブランド”として高く評価されています。
日本においては、一般のDIYユーザーやホームセンター利用者の間ではまだ知名度が高いとは言えません。しかし、工具に詳しいユーザーや現場のプロの間では定番ブランドとして認知されており、「いつかは使いたいツール」としての存在感を確立しています。特にインパクトやPackout工具箱シリーズは人気が高く、実際に現場で導入しているプロも増えています。
価格面では国内ブランドに比べて高価ですが、Milwaukeeジャパンによるアウトレット販売やキャッシュバックキャンペーン、コーナンPROやファクトリーギアといった店舗セールを活用すれば、よりお得に導入することも可能です。
結論として、ミルウォーキーは工具を知る人であれば必ず名前を知っている実力派ブランドです。高性能・高耐久を求める方や、所有する喜びを感じられるツールを探している方にとって、間違いなく導入する価値のある工具メーカーと言えるでしょう。
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